さて、地球で嵐が起こる前に太陽の爆発を事前に観測する。
  そう言いましたが実際、どれくらい前に爆発を知ることが出来るのでしょう。


  太陽から地球までの距離は1億5000万kmです。
  光の速さはおよそ秒速30万kmですので、かかる時間は距離÷速さ
     150000000(km)÷300000(km/秒)=500(秒)

  およそ500秒……八分半で太陽の光は地球に届く計算になります。

  それに対し、地球に嵐を起こす太陽からのプラズマの流れ(太陽風と呼びます)は、
  秒速500km程度で地球に向かって飛んできます。この場合、かかる時間は
     150000000(km)÷500(km/秒)=300000(秒)

  およそ83時間。三日半後に地球に到達すると言う計算になります。

太陽表面の爆発を、電波(光の速さ)として地上で見ることが出来れば、
爆発の影響が地球に到達する数日前に、宇宙の嵐を予測することが出来ます。